メタボになりやすい体質って?

そもそもメタボリックとは、内臓脂肪が溜まりすぎて脂質異常になり、その結果、血糖値が高くなってしまったり、高血圧になってしまったりという状態のことを指します。ではなぜ、このようなカラダになってしまうのかというと、日常の生活習慣や食習慣に大きな原因があります。肉食中心の食事で脂っこいものが好き、甘いデザートは欠かさない、野菜や魚や海藻類はキライ、このような人は知らない間に偏食がすすみ、栄養バランスが崩れています。

その上に日常の運動量が、必要とされる平均値よりも圧倒的に少ないとなれば、体内に取り込んだ食物が、エネルギーとして燃焼される量も限られてしまいます。その結果、内臓脂肪が溜まり、メタボになってしまうのです。「太りやすい体質」と言う人がいますが、体質は後天的につくられるものでもあります。それに太っているからメタボとは限りません。

メタボはなぜいけないの?

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2つがあります。お腹の周囲についてポッコリお腹になってしまうのが皮下脂肪で、内臓の周囲に付着してしまうのが内臓脂肪です。この2つの脂肪は食べ過ぎ・運動不足といった点で関連はありますが、カラダにもっとも悪い影響を与えるのが内臓脂肪です。内臓を圧迫して、本来の機能や働きができなくなってしまうからです。お腹の周りに脂肪がなくてスマートに見える人でも、メタボな人はたくさんいます。

そうなると血糖値が上がり、高血圧になり、生活習慣病に直結してしまいます。ただし1つだけ救いがあります。皮下脂肪にくらべて、内臓脂肪は落としやすいと言われていますから、生活習慣を変え、食事の仕方を変えることによってメタボを回避することが可能だということです。一変させる必要はありません。むしろ少しずつシフトさせていったほうが長つづきします。

カラダの変調や前兆はあるの?

もっとも分かりやすいのは、ウェストサイズが何センチも太くなって、服の買い替えなどが必要になったという変化です。お腹周りは皮下脂肪ですが、皮下脂肪を生んだ生活習慣の先には、内臓脂肪の増加というステップがあります。皮下脂肪から内臓脂肪というような順番は決まっていませんが、体型の変化はメタボの重要な手がかりになります。

関節痛が起きたり腰痛が起きたり、そうではなくても運動が億劫になり、外に出ている時間よりも家の中にいる時間が増えたという方は危険信号が点滅しています。さらに血圧が高くなったまま下がらなくなった、坂道や階段を昇ったときに、以前より息切れ・動悸が激しくなった、立ちくらみをすることがあるといった方は要注意です。ひとまず医療機関に行って医師の診察を受けてください。内臓疾患・呼吸器疾患などを発症している可能性があります。

メタボの基準が男女で違うのはなぜ?

内臓脂肪面積が100cm2以上あると、高血糖や脂質異常、さらに高血圧にもなりやすいとされています。正確な検査は医療機関でチェックを受けないとわかりませんが、それでは不便ということで、誰でも測れる基準が設けられました。「男性は85cm/女性なら90cm」以上のウェストで、ほぼ“内臓脂肪面積100cm2以上”に相当します。男女の胸囲差が5cmあるのは、女性はもともと皮下脂肪が多いからです。

この胸囲に加えて「血糖値」、「脂質」、「血圧」の3つのうち2つに異常があれば「メタボリックシンドローム=内臓脂肪型肥満」と診断されます。その先には、恐ろしいメタボ3大疾病が待ち受けています。脂肪が多い女性のほうがメタボになりやすいという見方もりますが、男女差や体質というよりも、生活習慣・食生活が大きく関係しています。誰でも日常のあり方を改善すればメタボを回避することができます。

メタボの3大疾病ってどんな病気?

メタボになると「動脈硬化症」を引き起こす確率が跳ね上がります。動脈硬化症とは、血液がドロドロになって流れが悪くなり、血管自体の老化も早まって内壁がボロボロになっていく状態です。高血圧の人は血管にかかる負荷が大きいので傷みも早まります。やがてドロドロの血の塊(血栓)ができます。それが血流に乗って脳に運ばれ脳の血管を塞ぐと「脳梗塞」、心臓に運ばれて血管が塞がれると「心筋梗塞」になります。

さらに心臓に栄養を送り届ける役目の冠動脈が、血栓などの影響で狭くなり、心筋に送り込まれるはずの血液が不足してしまうことがあります。そうなると心筋が酸素不足になり、急に胸が痛み出します。これが「狭心症」という病気です。メタボの3大疾病は、この脳梗塞、心筋梗塞、狭心症です。どれも動脈硬化に起因する病気ですが、その元となったのがメタボであり、メタボの生みの親はご本人ということになります。

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