動脈硬化症とふくらはぎの予兆

動脈硬化症とは、放置して劣化したホースのように「動脈の管が固くなる」ことです。硬化がはじまると、心臓に負担がかかり、内臓の組織が正常に機能しなくなります。そうなると内臓の組織が壊死し、組織自体が停止同然の状態になります。血管は細くなっていますから、酸素や栄養分をカラダ全体に行き渡らせることができない状態にあります。薄くなった内壁部分から血管破裂を起こすというプロセスをたどります。

医者から「脂肪肝」と告げられた方はいませんか。脂肪肝は動脈硬化症の手前です。内臓脂肪の蓄積がたたって、代謝機能が不調になると脂肪肝になります。肝臓に脂肪が溜まって、肝臓の働きが阻害されている状態です。高血圧、脂質異常(高脂血症)、高尿酸血症と並んで、あと一歩で動脈硬化症という入り口付近に立っています。「沈黙の臓器」などと呼ばれているだけあって、なかなか自覚症状をもつことはむずかしいですが、たとえば足のむくみなどもその信号と捉えて良いでしょう。歩いたり走ったり、運動時に使う足の筋肉には、何もしていないときにくらべて5倍-10倍の量が血流となって循環しています。

それだけの量が必要であるのに、動脈硬化になると血流が十分でなくなります。またそのような人は、足に回ってきた血液を心臓に送り返す働きがある「ふくらはぎ」も、運動不足で筋力を弱まらせています。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど重要な部位で、心臓から送られてきた血流を心臓に送り返す折り返し地点にあります。動脈硬化の兆しがあり、このポンプの力が弱まると足のむくみ現象がはじまります。

また、少し歩いただけでも足の痛みが出てしまうという方は、すでに動脈硬化の状態にあるかも知れません。血流が悪化しているため、歩いたときに必要になる血液量がその部分に不足していることを示しています。適度な運動を重ねながら、食生活の改善も同時に行なっていく必要があります。緑黄色野菜、納豆・豆腐などの大豆製品、ネバネバ成分のある海藻類などがおすすめです。夕方の食事などは、動脈硬化に直結しやすい肉系・脂系はやめて、野菜中心に切り替えましょう。

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